塔2018年12月 月詠

モンシロチョウ風に揺られて落ちていく季節はずれの桜みたいに

休日の朝目覚めれば誰ひとりいない代わりにコップが並ぶ

わたしよりずっと黙って耐えていたおもちゃみたいなぺかぺかの哀

空深し鱗雲ああ大群で泳いだ後が風に消されて

蜉蝣が斜めに飛んだ空青く何が悲しいわけでもないのに