塔2018年11月 月詠

はかはかと心臓の音鳴っている思い出してもいいかなあの日

あの日ってくちびるがさがさだったでしょまだそんなこと覚えてるよ

朝顔がしおれる頃に歩いてく地下鉄までのかげろうの道

にょきにょきと記憶の中から生えてくるかなしい過去にまく除草剤

考えがまとまらなくて髪洗う頭の文字がぽろりと落ちる